「神への冒涜」…美味しんぼ問題で吠えた松本人志監督の力量

公開日: 更新日:

■「R100」は10億円超の赤字

 だが、その松本に映画監督として大所高所から「表現の自由」を語る資格があるのかどうか。というのも、コメディアンとしての才能はともかく、監督としてこれまで4作品のメガホンを取ったが、ヒット作はなし。それどころか、「作品内容が前衛的を通り越して松本にしか理解できないものばかり。赤字も当然です。映画製作は功労者である松本へのご褒美」(芸能プロ関係者)なんて声も漏れ伝わるからである。

「次回作は現実的に厳しい状況でしょう」と話すのはさる映画関係者だ。

「SMをテーマにした最新作『R100』は最終的に10億円超の赤字。通常なら担当役員の責任問題に発展するはずですが、大崎社長の“身内の失敗を非難したらアカン”の一言で幕引きになったそうです。これにはテレビ局で吉本興業の筆頭株主のフジテレビがさすがに“ありえない”と苦言を呈したそうです。なので、もし、松本が次回作の構想をぶち上げても吉本社内で賛同するのは最大の理解者である大崎社長だけかもしれません」

 大赤字でもメガホンを取れるほど「表現の自由」を享受している松本。自主映画ではない以上、「作品は作者のもの」という持論に説得力を持たせるには、独り善がりではなく、結果が伴わなければ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  4. 4

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  2. 7

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  3. 8

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  4. 9

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  5. 10

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった