「漫画と酷似」ドラマも逆手に…テレ東は下克上に虎視眈々

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 パクリとは失礼千万とばかりに、番組のデキに自信をのぞかせていた。

 そして、ゾンビものがもう一本。古舘寛治ホラン千秋を起用する「ワーキングデッド~働くゾンビたち~」(BSジャパン、木曜23時半)。職場でコミュニケーションの取れない社員をゾンビにたとえ、ドキュメンタリー仕立てで実態や生態を解明していく社会風刺ドラマだという。担当プロデューサーの濱谷晃一氏は手作りの宣伝資料を片手に熱弁を振るい(写真)、会場に集まった記者陣の笑いと関心を集めた。そして、「打倒『クローズアップ現代』」と冗談とも本気とも取れる抱負を語っていた。

 放送ライターの堀江南氏が言う。

「カネはないけど知恵はあるといった社風にのっとり、独自の路線を貫いてきたテレ東。現状も決して順風満帆ではありませんが、某民放キー局のディレクターが“テレ東のような番組をつくって”と放送作家にオーダーする時代にまでなった。勝因はいろいろあれど、自社ビルの窓から外を見下ろしているような局とは、根本的にテレビマンとしての精神が違うような気がします」

 来年3月、テレ東は30年ぶりに六本木3丁目へ本社を移転するが、今回も“店子”。「高家賃ゆえ、“引っ越し代も危うい”と社員の間ではまことしやかに囁かれている」(同局関係者)とか。

 挑戦を掲げた秋の陣、結果はいかに。

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