「名探偵キャサリン」シャーロットを救った谷原章介の存在感
谷原は地デジ対応の奇麗な顔に、外国人相手にも見栄えがする長身がいい。主役には物足りないが、主演女優の相手役にはピッタリなのだ。
最近では歴史的な財界人を描くNHK放送90年ドラマ「経世済民の男」(主演オダギリジョーの回)でも、2番手の役(森有礼)を好演。“美男子の2番手俳優”として使い勝手がいい。
さらに、バラエティーでは土曜の「王様のブランチ」(TBS系)で爽やかに情報を伝えるMCとしてもおなじみだ。翌日曜は「パネルクイズアタック25」(テレビ朝日系)の司会。こちらは正解のチャイムを鳴らす権限を谷原自らが持っている。
解答者「モーツァルト?」
谷原「……お見事!」
と、もったいぶって正解チャイムを鳴らす間がすばらしい。
「きょうの料理」(NHK-Eテレ)でも定期的にやる「男の食彩」でMCを務め、ヒゲ面の料理人の回でも、爽やか美顔で画面と料理を美しく彩った。まさに今、欠かせない役者&司会。
テレ朝はシャーロットと谷原のコンビで、「名探偵キャサリン」の連ドラ化を考えているのだろう。ただ、暗いサスペンスより「マッサン」みたいな人間ドラマのほうが当たる気がする。
(作家・松野大介)