「パロディーにあらず」 ウオッチャーが語る“タモリ芸”の原点
近藤氏はタモリにゆかりのある土地や人物へ取材を行い、気づいたことがあるという。
「大学中退後、福岡にいったん帰郷したタモリと一緒に仕事をしていた人にも話を聞いたのですが、打ち合わせが終わって行った飲食店でもインチキ外国語などの芸を披露して、店員や他の客をさんざん笑わせて、必ず朝帰りになったそうです。実はそれまで、仕事仲間の前では芸はやっていないものと思っていたのですが、相手が誰であろうと人を楽しませようというタモリの姿勢は変わらなかったのだと取材して分かりました。それは『笑っていいとも!』が国民的番組となった理由にもつながっていると思います」(おわり)