「下町ロケット」で水原本部長役 木下ほうか語る下積み時代
2階よりも安いってことで1階にして、家賃は5万円ほど。正式名称は「さつき荘」ですが、見えを張って友達には「メゾン・ド・サツキ」って言ってたものです。
風呂がないわけですから、銭湯を利用しなければなりません。でも、当時350円だった銭湯代がもったいない。そこで目をつけたのが近所の区民体育館。屋内プールが200円で利用できて、夏季の屋外プールならたった100円。これが大きい。1回分の差額もあれば、スーパーならパンが2個買えますからね。
しかも、スポーツジム並みの運動器具が揃ってるので、ついでに体も鍛えられる。一石二鳥なワケです。
その一方、上京してすぐには役者の仕事なんてないですから、生活のためにバイトしなきゃならない。いろいろやりましたね。アダルトビデオの雑用係でしょ、それから着ぐるみショーのスーツアクター、水道工事、電気工事、ダクト設備、ダスキンのレンタル商品交換業務、冷蔵倉庫の構内作業員……。
■1週間10万円の治験モニターを早々辞めたのは?