「下町ロケット」で水原本部長役 木下ほうか語る下積み時代

公開日: 更新日:

 毎月末には必ずといっていいほどピーピーしてました。そんな時は井筒監督のところへ行くんです。監督もあうんの呼吸で目的がわかってるから、ランチや夕食時に出版社とかテレビ局の打ち合わせを組んでくれて、2人してごちそうにありついてました。

 そんな電車賃にも困る生活が足かけ7年。何とか食うに困らなくなったのは33歳ぐらいです。でも、今でもそうですが、ロケ弁は食べ残さないし、余ってれば1個、2個と自宅に持って帰ります。だってもったいないじゃないですか。食費が浮くのに。

 僕ら役者は今日、明日は何とか仕事があっても1週間、1カ月先はどうなってるかわからない。立場はフリーターと変わりません。常に危機感を持ってますし、だからこそ、その時その時の芝居に真剣に取り組む。それが今のモチベーションになっているんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド