充実の女優・桃井かおり ベルリン国際映画祭に意欲満々

公開日: 更新日:

 映画デビューは今から45年前の市川崑監督「愛ふたたび」。当時、人気絶頂だったフランス人俳優のルノー・ベルレーを日本に招いて主演に起用した作品だった。異国情緒豊かな作品で、今から思えば、デビュー時から桃井は国際感覚が似合う女優であった。

 海外を視野に入れた女優は今の日本では非常に少ない。盟友の松田優作もハリウッド進出を目指し、スタートに立ったところで亡くなった。桃井は長年かけて培った日本の“カツドウヤ魂”を持っている女優だ。その底力を爆発させる時が来た。

(映画ジャーナリスト・大高宏雄)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド