佐野稔さん “パンツ一丁”で冬の海にダイブした無鉄砲時代
■お酒が抜けないまま早朝練習へ
酒は現役時代からよく飲んで、夜のお酒が完全に抜けないまま朝の練習にのぞむこともありました。ジャンプするのは怖いけど、当時は早朝の練習で飛ぶことはなかったので大丈夫。酒臭いんじゃないかなと心配で、気を付けていたくらい。しゃべる時はなるべく近寄らないよう、風下に立って(笑い)。
酔って海に飛び込んだこともありましたね。アイスショーをやっていた30歳の時。12月の暮れも押し迫った頃、青森でショーをやって、その夜、海のそばの宿泊先の旅館で仲間たちと20人ぐらいで宴会をやったんです。そうしたら突然、海が見たくなって……。行ってみたら海から湯気が立っていた。そんなに冷たくないだろうと思って、パンツ一枚になって岸壁から飛び込んじゃった(笑い)。もちろん冷たかったですよ! 後輩の男1人も、「座長に後れをとっちゃいけない!」とジャージーのまま海に飛び込んだから、さあ大変。
その年(85年)は、夏にコメディアンのたこ八郎さんが飲んで海に飛び込んで亡くなったって衝撃的な事件があったもんだから、女の子たちはボクたちが死んじゃうって泣きだすし、119番通報したり、怒りだす後輩もいて大騒ぎ。