芸人ガリガリガリクソン 自転車で乗り越えた“交通費問題”

公開日: 更新日:

 ただ、問題がひとつあって。僕の実家は兵庫県伊丹市で、最寄りはJR福知山線の中山寺駅。難波までは大阪駅で地下鉄に乗り換えて40分前後、往復で電車賃が1000円ほどかかる。当時毎月の小遣いは5000円やったから、5往復するだけでパー。僕としては死活問題なワケです。

 それで、ライブがある時は自宅から片道約25キロの道のりを自転車で通うことにしました。片道1時間半から2時間。カンカン照りの日も台風の日も吹雪でも関係ナシですわ。

 そら、キツかった。行きはまだ元気があるからましやけど、帰りがホンマつらい。とくに雨の日はカッパ着てでしょ? ドバッと汗かくから、頭のテッペンから靴下までずぶ濡れ。カッパの意味がないんですわ。それでも1000円が惜しかった。電車賃にそんな大金を払うくらいならアンパンのひとつも、買うた方がエエからね。

 自宅やから家賃、食費はかからんかった。そやけど、いっつもピーピーピーピー、鳥のヒナみたいにしてました。その揚げ句、月末になると、自宅の家電とか、5歳上の兄が大事にしてたビンテージ物のジーパンをリサイクルショップに持ち込んで小遣いつくったりね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に