原作は「漫画アクション」(双葉社)での連載当初から注目され、文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞しているが、映画化に際してはクラウドファンディングを募って製作にこぎつけた。興行的には大作とは言い難い。
「原爆が投下された広島市内ではなく、軍港の町で敵軍の標的とされていた呉が舞台。戦争映画という観点からみても新しくかつ非常に優れていますが、成功するかどうかは観客の口コミがカギとなる。興味のある人はぜひ劇場に足を運んでもらいたいですね」(中森氏)
逆境が人を強くするとはよくいったもの。キスシーンも“解禁”し、復活の狼煙を上げたのんの再生の物語に注目だ。