“合併しない宣言”で有名に 前矢祭町長・根本良一さんは今
社員数は約20人。家具やインテリア販売のほか、内装仕上げ工事の施行、さらに介護福祉機器の販売とリース、介護サービス事業も手掛ける。
「あとね、水戸市郊外の3ヘクタールほどの自社敷地で太陽光発電を行い、売電事業にも取り組んでおるんです。すぐには無理でも近い将来、『原発ゼロ』にすべきだと思ってますから、自ら率先して事業を起こしました」
社長業の合間を縫って、友人や知人、かつての後援者からの相談に乗ることが多いという。
「会社経営から借金返済、就職、結婚・離婚、交通事故、家族間トラブルまで……。ありとあらゆるトラブルの相談が持ち込まれるんですよ。もしかしたら、社長業の時間より多いかもしれませんなあ、ハハハ」
■大胆な行政改革が話題に
さて、矢祭町生まれの根本さんは、高校3年の時に家具店創業者の父を交通事故で亡くし、進学を断念して家業を継いだ苦労人だ。その後、商才を発揮して事業を拡大。人望が厚かったため、周囲に推されて矢祭町長選に出馬した。83年に初当選、45歳のことだった。