“合併しない宣言”で有名に 前矢祭町長・根本良一さんは今
「住基ネットに接続するための基盤整備に、2年間で約2000万円かかる点も見過ごせなかった。矢祭では、町外で住民票を取るケースは年に10件あるかないか。コストに見合うわけがない」
結局、マイナンバー制導入のため、町は15年3月に住基ネットに接続したが、この間、約2000万円もの経費節減になった。
退職したのは07年4月。6期24年の町長生活にピリオドを打ったが、通常は授与される「市町村長総務大臣表彰」の対象から外され、これまたメディアで話題となった。
「そんなこともありましたなあ。でも税金で食ってきた者が、さらに税金で表彰されるなんてのは、“お手盛り”の最たるモノ。無駄遣いですから、今でも欲しいとは思いませんな」
家族は妻と娘2人、長男1人。矢祭町の一戸建てに妻と2人暮らしだ。