村上春樹は今年も取れない? ノーベル文学賞の行方を占う

公開日: 更新日:

 日本人が3年連続で受賞したノーベル賞。13日に発表される見通しの「文学賞」はどうか。英ブックメーカーの賭け率で村上春樹氏(67)が1番人気だけに、「今年こそ!」と関係者の期待が高まっている。2000年代の受賞者を見ると、いくつかパターンがあるようだ(別表参照)。

 村上氏にとって有利な条件はある。おおむね2、3年連続で欧州出身者から選ばれた後は、アジアやアフリカなど他の地域から選ばれている。そして2年連続で1940年代生まれが受賞。いずれも村上氏に合致する。

 一方、不利な条件もあって、アジアから連続で受賞者は出ていない。話題づくりのためなのか、その国で初受賞というのも目立つ。12年に中国の莫言が受賞しているし、村上氏が受賞となれば、日本人では3人目だ。

■政治的か純文学的か

 村上氏以外で有力視されているのは、ブックメーカー2位のアドニス(86=シリアの詩人)、3位のフィリップ・ロス(83=米国の作家)、4位のグギ・ワ・ジオンゴ(78=ケニアの作家)だ。文学賞レースの行方やいかに? 「いま、村上春樹を読むこと」などの著書がある文芸評論家の土居豊氏が言う。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド