2018年NHK大河で話題 本物の「西郷どん」をひ孫が語る
■「さん」付けで呼ばれる理由は気遣い
「地元に伝わるエピソードです。ある時、肥桶を持っていた農家のおじさんが、犬と散歩中の西郷さんを見つけて『あいさつせないかん』と肥桶を下に置こうとしたはずみで、ぶちまけてしまいました。案の定、西郷さんは怒ったのですが、『もったいないことして、大切な肥料を』と。着物を洗わせてくださいと言っても『よか柄になった。洗わんでよかが。俺がこの時間に通らなかったら大事な肥料がなくならなかった』と深く一礼したのです」
それから地元では西郷さんと、“さん付け”で呼ばれるようになった。
■近所で変わった子どもだった
「西郷さんは変人で、周りの子供たちが虫捕りで網を持って走っていた時に、木の臼を持って走り回っていた。当然、捕れないと泣いて帰ってきた。母の政子さんは、この子はちょっとおかしいなと真剣に悩んだ。お母さんの教育あっての西郷さんといえます」
天才は紙一重だ。
■どれがホンモノの顔