ミヤネ屋生みの親が語る 平日午後ワイドショー戦線の熾烈
生中継だと編集せずそのまま流すので、何があるかわからない。石原慎太郎元都知事や、籠池ファミリーなど何を発言するかわからないスリリングな場面も多い。それだけに担当責任者時代は緊張の度合いも違いましたね。台本は変わることが当たり前、今も本番になって最初の項目からガラッと変わるなんてこともしょっちゅうです。
■何言っても誰かがツッコんでくれる
関西ローカルでスタートして、徐々に地方局が放映し、キー局の日本テレビが放映したのは一番最後でした。大阪人は小泉政権が支持率80%超えのときですら、疑う目を持っていたし、選択肢を提示しないと気が済まない複眼気質。それが東京(全国)でも受け入れられるかどうか日本テレビも心配したのでしょう。おかげさまで東京でも受け入れられたわけですが、大阪はどんな意見も選択肢のひとつとして受け入れる雰囲気もある、何言っても誰かがツッコんでくれる安心感、そういったものが大阪らしい番組のカラーになっています。
午後の時間帯に報道がウケる、ということがわかり、TBSの「ゴゴスマ」など他局も参入してきたんだと私は思っています。それに加えて、この4月からはNHKが「ごごナマ」を始めた。番組10周年にあたり、宮根さんは「出来上がった番組をもう1回壊していきたい」とおっしゃっていましたが、私も同感。他局が追随してくる中で同じではいられない、ぶっ壊していくべきだと思っています。