ジャニーズきっての主演作数 岡田准一と映画の“相思相愛”
この岡田の役柄造形が、脚本の主眼のひとつだったと思う。いくつもの悩みと、ある疑念を抱きながら、犯罪捜査に邁進していく彼のひたむきで懸命な姿、その先にある安らぎの境地こそ、映画が静かに描こうとしていた主題なのであった。
岡田は、正月に「海賊とよばれた男」が公開され、夏には「関ヶ原」と大作が続くが、「追憶」もとても大事な作品になった。俳優とは、市井の人物を演じる中で一層の磨きがかかる面もある。その人物造形も大切に思う。さらなる飛躍を期待する。