元格闘家 大山峻護さんが振り返るグレイシー一族との死闘

公開日: 更新日:

 26歳の時にアメリカの格闘技団体主催の大会でプロデビューし、27歳で「PRIDE」に移籍。デビュー戦は、日本を代表する格闘家、桜庭和志を破った直後のヴァンダレイ・シウバだった。

「連勝街道まっしぐらだった桜庭さんがシウバに倒され、『シウバに勝てる日本人は誰だ?』ということで僕に白羽の矢が立ちました」

 いきなり“怪物”との対戦だったが、恐怖心はまったくなかったという。

「プロとしての経験が少なかったので、逆に怖いものなしでした。結果、プロの洗礼を浴びてしまうんですけど……」

 シウバに1ラウンドTKO負けを喫した大山さんは、その後、ブラジリアン柔術「グレイシー一族」のヘンゾ・グレイシーと対戦し、PRIDE初勝利を果たす。

 だが、ヘンゾの敵討ちにやってきた弟のハイアン・グレイシーとの戦いは壮絶の一言だった。

「今までで最も恐怖を感じた試合でした。『一族を背負う』ということの凄まじさを感じましたね。あれは試合というよりも“果たし合い”でした。僕はこの試合で右腕の骨を折られたんですが、『バキバキ』という音を聞きながら、『何とか左手で戦わねば』と考えていたのを鮮明に覚えてます」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」