喫煙シーンにTV局が抵抗するか視聴者から文句が上がるか

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倉本 やっぱりね、常に怒りのパッションを持っていないと、僕の場合は書けないんですよ。このドラマで僕の過去の系譜からいうと、一番近いのは、第6話。カリカチュアライズ(欠点や弱点などを面白おかしく誇張し、風刺的に描くこと)をせずにリアルにやろうと思いました。世の中や若者に対する怒りのエネルギー。ハッピー(松岡茉優=22)のレイプ事件も描きましたが、書く材料には事欠かなかった。

碓井 第6話では、菊村がやすらぎの郷の理事長で医師の名倉(名高達男=66)から肺のレントゲン写真を見せられて、「長生きする気はないんでしょ?」と聞かれます。菊村が「はい」と明るく答えると、名倉は「たばこは無理にやめるとストレスになる。副流煙を気にする人とは付き合わなければいいんです」と。菊村が「あなたは名医だ」とうれしそうに笑っていました。いまや喫煙自体が犯罪扱いですからね(笑い)。

倉本 テレビ局が喫煙シーンについて抵抗してくるか、視聴者からは文句が上がってくるのかなんて思ってたんですが、プロデューサーが僕に気を使ってくれたのか、抗議の報告は一切ありませんでした。ネットの書き込みなんかを見ていると随分あったと思うんですけど、自由にやらせてくれたことはありがたかったですね。

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