ドン底で得た持論 ムーディ勝山が語る“一発屋の熟成期間”
確かにこの面々、誰もが一時はテレビで見ない日がないくらい大ブレーク。だが、最近は「あの人は今」的な番組で取り上げられるぐらいで、あまり姿を見ることはない。
「その通りです。でも一発屋にしかできない芸があるんですよ」
一発屋には“一定の法則”があるという。
「一発、大当てした後、大半は1年も持たずに売れなくなって、焦りに焦ります。本人は到底それを認められないんですが、現実は厳しい。僕みたいに、嫁に『仕事に行く』と家を出たものの、実は公園でハトと戯れて時間をつぶしたって経験のある一発屋はゴロゴロいます。これを“一発屋の熟成期間”と言います」
そして、これまたほとんどがさらに落ちて、ドン底のドン底を経験する。
「『もう芸人を辞めようか?』と追い詰められた状態です。そこから開き直って、自ら“一発屋”を公言してはばからない再出発のステージ。そこにたどり着いてから真価が問われます。今回出演するのは皆、この境地。本公演を見ずして一発屋を語るなかれ! ですね」