「藤井隆師匠」と飲んだあとは真っすぐ家に帰れなくなる
事務所も地元も経歴も違う親友2人が、仕事について語り合った対談の後半編。マルチに活躍する藤井隆さん(46)の原動力について、本コラム著者の飯尾和樹さん(49)がほんわ~かと斬り込みました。
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藤井 僕はすごく恵まれていたんです。吉本新喜劇の劇団員募集で入れてもらって、心斎橋筋2丁目劇場の若手公演に出させてもらったら、すぐに深夜番組のリポーターの仕事が始まるんですね。ひとつの芸を極めるのが良しとされることが多い中、いろんな現場で違うことをしてきました。それで、20代後半の頃、「吉本新喜劇の藤井隆です」ってあいさつしたら、「今は新喜劇に出てないのにそれは違うんじゃない?」って指摘してくれた先輩がいて、自分は何者なんだろうと考えた時期もありました。
飯尾 感度がすごいよね~。これだけ結果を出してきても全然調子に乗らない。俺だったら自分に酔っちゃって、カウントダウンTVで「それじゃあ、聞いってみてくだっさいっ」ってサングラスを掛けて言っちゃう感じになってるよ。