【対談】飯尾和樹×藤井隆 親友2人が語り合った仕事のこと

公開日: 更新日:

 日刊ゲンダイの連載コラム「今週の○○師匠」でもおなじみの飯尾和樹さん(49)と、マルチな活躍を続ける藤井隆さん(46)。事務所も地元も経歴も違う2人は、少しだけ年の離れた親友だ。共通点も多い。共演はしていないものの、三谷幸喜さん作・演出の舞台に立ち、野木亜紀子さんが脚本を書いたTBS系ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」に出演している。そんな人気お笑い芸人が、仕事のこと、互いのことを語りつくした。

 ◇  ◇  ◇

飯尾 関根勤さんの舞台を見に来たプロデューサーに声をかけていただいて、「笑っていいとも!」の金曜レギュラー(2001~04年)で一緒になったときから、藤井くんには「これどうなの?」って何でも聞いてたよね。CM中の過ごし方や立ち位置を教えてもらったり、セットチェンジのときに誘導してもらったり、藤井くんがMCで仕切るコーナーでは振ってもらったりして。

藤井 その頃2人で中華屋に行って、「殴りたいやついるんです」って僕が言ったら、飯尾さんが「拳がもったいない。餃子が余っているからジャンケンしようよ。僕はチョキを出すから、藤井くんは拳のグーを出して、餃子を食べなさい」って。

飯尾 殴る価値のある人じゃなかったんですよ。

藤井 僕には憧れる人は何人かいますが、飯尾さんはほかの方とはまた少し違ってて甘えてばかりです。4、5年ぐらい前、バッファロー吾郎A先生や浅井企画のみなさんと温泉旅行に行った時、昼すぎには旅館で宴会が始まって、飯尾さんが全体を進行して下さる中、(岩井)ジョニ男さんとやすさんのフリーコントが延々2時間続いたりして、ずっと面白かった。その合間に「お風呂行く?」って飯尾さんに誘っていただいて2人だけで話す時間があって、仕事の悔しい話をしてしまったんです。

 自分の尊敬する方や年上の方に呆れられるのが嫌なので日頃は軽くしか話さないよう心がけているのですが、飯尾さんは全部受け止めてくださって。そのときに“飯尾手形”を頂いた気がした。これからも相談したり甘えたりしていい人なんだなって思えたんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」