TVから消え10年超…小橋賢児さんイベント仕掛人になるまで
俳優業については「やめるとは宣言していません」とこう続けた。
「情報がフラット化されて多様な生き方が可能になりました。一つの枠組みだけにはまるのはもったいないと思うんです。例えば、海外の芸能界は皆、プロデューサー気質ですよね。レオナルド・ディカプリオも環境問題に取り組みながら俳優をやってるじゃないですか。僕も今なら昔より味のある演技ができるかもしれませんね(笑い)」
■ほぼうつ状態で「いつ死のうか」と考えた
さて、東京出身の小橋さんは「ネズミが出るボロい家」で鍵っ子として育った。小学2年の時、子供向けバラエティー番組「パオパオチャンネル」のオーディションに合格して芸能界入り。当初は仕事が少なかったが、転機となったのは94年放送のドラマ「人間・失格~たとえばぼくが死んだら」(TBS系)。いじめグループのひとりとして存在感を発揮しブレークした。
以来、役者として活躍。01年のNHK朝ドラ「ちゅらさん」では国仲涼子演じるヒロインとピュアな恋愛模様を繰り広げて脚光を浴びる。