レイザーラモンRG出渕誠さん<2>社内行事も1人だけ欠席した

公開日: 更新日:

 コミュニケーションもおろそかにしていた。夜、飲みに行こうと誘われても「お笑いの仕事が入ったので」と断った。全員参加していた社内のソフトボール大会も、ひとりだけ休んでオーディションを選んだ。

「社員寮に住んでいて、毎晩寮母さんがご飯作って待っていてくれてたんです。それなのに『今日は遅くなったからいらないです』と断ることも増えて……。こんな僕の態度に冷たく当たる先輩もいましたが、孤立する僕を気にかけて『ここで休憩すんねん』と喫茶店に連れて行ってくれた先輩もいましたね」

 営業所では土曜出社もあった。昼食時は、控室で吉本新喜劇を見ながら「俺も本当ならここにいるのに」と悔しさを感じたという。

「そのあと新喜劇に入れましたけど、『あいつ頑張っているな』と思ってくれていたらいいな、なんて思います」

 入社3カ月の頃、オーディションを見に来ていた先輩芸人から営業のオファーが増えてきた。

 =つづく

 (取材・文 小野真依子)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に