フィフィが教える“イスラム”のこと「宗教は多様性の一つ」
面白外国人としてバラエティーを席巻した、エジプト生まれのフィフィ。最近は情報番組でコメンテーターとしても活躍する彼女が自身の信教であるイスラム教について3年がかりで執筆したという「日本人に知ってほしいイスラムのこと」(祥伝社)を出版した。売れなくても書きたかったという“ファラオの申し子”を直撃した。
日本では「イスラム教=中東=過激派・テロ」というステレオタイプなイメージが根強いが。
「世界の4分の1がイスラム教徒といわれています。私の生まれたエジプトもイスラム教ですし、実はマレーシア、インドネシア、タイなど東南アジアも多いんです。日本が外国人労働者を受け入れようとしている人材の中にもかなりのイスラム教徒がいる。オリンピックのホスト国でもあり、日本にとって今まで以上にイスラム教は身近になりつつあるんですよ。しかしながら、うちの中学生になる息子も日本育ちで、まだメディアリテラシーが低い彼らからするとテレビが絶対。『イスラム=怖い』っていうネガティブイメージがあるんですよね。自分のアイデンティティーを否定することになってしまっているので、どう教えていくかが課題です」