フィフィが教える“イスラム”のこと「宗教は多様性の一つ」
自身は日本の公立の小中学校で過ごしたというが、苦労はなかったのだろうか。
「献立を見て豚肉の日は自分でおかずを1品持って行ってました。そういった別メニューを食べる子もいることを受け入れてくれる環境であって欲しいし、食も見直す時期なのかもしれません。ハラールメニュー(イスラム法で合法の食事メニュー)も以前よりは増えています。特に大学生協が留学生誘致のために積極的に取り組んでいたりするんですよ」
イスラム教徒で不便なことはあるのか?
「戒律が窮屈とは思っていませんね。理由があってのことですから。女性は顔を覆っているイメージが強いですが、同じイスラム教でも地域によって異なるんです。紛争の多い地域は肌の露出が少ないんです。女性が危険にさらされることが多いから身を守るためで、日本は安全だから私は何も顔を覆う必要もないんです。砂漠の国では砂ぼこりがあるから全身を覆っているという利便性も兼ね備えています。戒律もアップデートしていて、仮想通貨も一部OKになったりしているんですよ。
宗教は心の支えになるし、日本の“お天道様が見てる”という考え方と同じように自分を律することができる」と語るフィフィ。宗教の異なる人たちとの付き合い方についてはこう語る。