名バイプレーヤー光石研 アラ還で初ドラマ単独主演の勝算

公開日: 更新日:

 果たして、光石は2人に続くことができるのか。コラムニストの桧山珠美氏が言う。

「長年テレビに出ている俳優さんは大体、顔と名前が一致します。視聴者も、判官びいきではありませんが、ポッと出の若手イケメンよりも、苦労して主演を掴んだ俳優さんを応援したくなるもの。数多くの作品で研さんを積んでいることも理由のひとつです。演技が下手な若手イケメンが主役だと周りを実力者で固めないといけません。しかし、『孤独のグルメ』の松重さんを見ても分かるように、ベテランは初主演でも全てを任せられる。芝居に深みがあり、見ていても面白い。光石さんも長年バイプレーヤーとして活躍した実績があるので、うまくいくと思いますよ」

 もっとも、08年には名脇役で超ベテランの演技派で知名度も抜群の小日向文世(64)がドラマ「あしたの、喜多善男~世界一不運な男の、奇跡の11日間~」(フジテレビ系)で初主演し苦戦した例があった。還暦に近いオジサンの主演ドラマを積極的に見たがる人は少なそうだが……。

「当時はバイプレーヤーという言葉がなく、脇役が主役になって活躍するには時代が早すぎたのだと思います。もしかしたら、小日向さんが脇役から主役への転向の道を切り開いたのかもしれません」(桧山珠美氏)

 光石には追い風のようだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末