ヒロシさん<2>半年で保険会社を退職…上京2年目でホストに

公開日: 更新日:

 上京したときは、すでに26歳。当時組んでいた相方と東京の事務所に入り、ライブ出演をする日々を送る。

「あるオーディションで、たまたま僕だけが受かって、番組のロケに参加しました。その当時はやっていたスタイルで、何も知らされないまま『2~3日分の着替えだけ持って◯◯に集合してください』と言われました。目隠しされてロケバスに乗り、訪ねたのは土木作業の会社でした。そこで2カ月間、住み込みでヤンキー上がりの人たちから怒られながら作業に携わったんです。ギャラは2カ月で2万5000円でした」

 帰宅後が、もっと悲惨だった。当時は数人の芸人仲間と一緒に住んでいたが、「番組はロケ中のアパート代、光熱費の面倒を見てくれないわけです。携帯ももちろん止められている。しかも複数人で住んでいたこともあって出入りが多い家で、鍵なんてかけてなかった。それで、誰かが僕名義のビデオレンタル屋のカードを使って勝手に借りていたんですよ。その延滞金が8万円って通知が来て、“これはまずい”ってなったんです」。

 上京後2年ほど経った頃のことだった。ホストをやっているという芸人から、“ホストクラブで働けばお金持ちになれる”と聞かされて、ホストクラブに入ることになった。 =つづく

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド