50万部突破 樹木希林さん名言集“お化けヒット”の理由

公開日: 更新日:

 昨年9月に逝去した女優の樹木希林(享年75)の名言を集めた本「一切なりゆき」(文芸春秋)が、12月20日発売以来1カ月で8刷50万部を突破。“お化け”ヒットと話題になっている。

 同書は初版5万部でスタートするも発売前に重版が決定。全国の紀伊国屋書店では1週間で完売し、置けば置いただけ売れるという状況が続いているという。

「雑誌に掲載されたインタビュー記事から編集しました。樹木希林さんはテレビドラマやCMに数多く出演し、印象に残る存在で、人に訴えかける言葉ばかり。ラインマーカーを引くと山のようになり“これは本にできる”と確信しました。この本は最初から取材の引き合いが多く、ランキングで1位になると雪だるま式に取材が増えています。購買層は圧倒的に50~60代の女性で、彼女の潔い生き方に共感し、さらに口コミで広がっているようです。初版5万部はかなり挑戦でしたが、今は毎週5万部ずつ増刷できたら、なんて社内で言われるまでになりました」(文芸春秋担当編集)

 そして来週28日には宝島社からも「樹木希林 120の遺言 死ぬときぐらい好きにさせてよ」が発売される。こちらは2016年に制作された同社の企業広告を表紙に、新聞記事、フリーペーパー、テレビのインタビューなど入手できる限りのコメントから厳選。初版10万部、表紙のインパクトもあって「若者向けメディアから取材依頼も多く、好感触」(宝島社宣伝担当)だそうで、すでに増刷を検討しているという。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情