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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

気持ちはアイドル 嘘つきクロちゃんのポジティブシンキング

公開日: 更新日:

 今では「モンスター」と呼ばれるクロちゃんだが、もともとはアイドルを目指していた。松竹芸能に2年間だけ「アイドル部」という部門があり、そこのオーディションに合格して事務所に入ったのだ。だが、マネジャーから「アイドルユニットを組ませてやる」と呼び出され、行った先に待っていたのが、団長安田とHIROだった。なし崩し的に「安田大サーカス」を組むと、その見た目のインパクトも相まって、どんどん仕事が増えていった。

「SNSってファンタジーじゃないですか」(太田出版「Quick Japan」vol.134)とクロちゃんは言う。だから「ウソをついているつもりは一つもない」と。彼はきっと理想の自分を表現する「アイドル」なのだ。そのためにつくウソは「アイドルはうんちをしない」などと同じで、クロちゃんの中ではウソではない。ファンタジーだ。なぜなら、自分にウソはついてないからだ。だからどこまでもポジティブでいられる。

「好きと嫌いは表裏一体。コインのようにクルンと裏返してやりますよ。そう考えると不思議なもので、『死ね』って書かれても、『まだ元を取ってないから、死ねないから!』って突っ込めちゃうんです。あとはね、悪口を言われたら、そのあとにはいいことが来ると思ってますから」(オリコン「ORICON NEWS」18年9月25日)

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