著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

「ダーウィン」が台無し…NHK“バラエティー化”の大迷惑

公開日: 更新日:

 視聴者が見たいのは動物であって、タレントのリアクションなど邪魔なだけ。仮にそれが綾瀬はるか竹野内豊だとしても同じ。要らないものは要らない。なぜ、どうしてこんなことに?

■民放の動物番組乱立の影響か

 昨今、「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系)、「坂上どうぶつ王国」(フジテレビ系)、「どうぶつピース!!」(テレビ東京系)など動物バラエティーが乱立し、NHK、血迷ってしまったのか。

 NHKには他に堤真一がナレーションを務める「もふもふモフモフ」という、もふもふした動物の萌えキュン映像満載の番組もあるし、BSには「岩合光昭の世界ネコ歩き」もある。

 そんな中で「ダーウィン――」は大自然に生きる、普段見られない動物の姿を取り上げるドキュメンタリーという確固たるポジションにあった。バラエティー化する必要などどこにあるのか。大きな声で「NO」だ。

 余談だが、「人間と動物の楽園をつくる」という触れ込みで始まった「坂上どうぶつ王国」はネタ切れなのか、「どうぶつ珍プレー好プレー映像17連発」「密着どうぶつ病院24時」などと「プロ野球」や「病院」を「どうぶつ」にかえた企画でお茶を濁している。チラッと「どうぶつ王国の土地がついに決定!」と情報を出していたが、本当に建設できるのかしら。

 NHKには民放のマネなどせず、「アース」や「ネイチャー」のような迫力ある番組を制作してほしいと切に願う。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末