著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ジャニー喜多川氏にお墓問題が…ファンが殺到する可能性

公開日: 更新日:

 ジャニー喜多川さん(本名・喜多川擴=享年87)の葬儀までの段取りは完璧なものだった。亡くなった翌10日からは所属タレントが順次、メディアでジャニーさんとの思い出を語った。迎えた12日の家族葬(写真)は異例な形だった。生涯独身だったジャニーさんのために集まったのは現役タレント150人。遺影を前に一堂に会した記念写真が配られた。涙はない笑顔の別れ。半世紀にわたり男性アイドルをつくり続けた功績を称えていた。

 そこには対外に向けたメッセージも含まれていたように思える。ジャニーズ事務所は所属タレントが結婚式をやらないように、冠婚葬祭を公にやることは原則なかった。黒子に徹していたジャニーさんならなおさら密葬という形で済ませてもおかしくないが、メッセージや写真を提供するなど一部を公にした。多くの男性アイドルをつくり上げ、ショーをつくってきたジャニーさん。ギネスブックに載るなど特別な存在だったこともあるが、家族葬には別な意味もあるという。

「タレントの独立や事務所の不協和音を懸念する話がしきりに流れていただけに、葬儀をきちんと仕切れば、ファンだけでなく業界に対しても“ジャニー社長の遺志を引き継ぎ、残された者で一丸となって進んでいく”というアピールになった」(芸能プロ関係者)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に