TV局に「元SMAP使うな」ジャニーズ事務所“圧力”の裏の傲慢
3人は2016年12月のグループ解散後、元チーフマネジャーの女性とともに独立して新事務所へ移籍。その後は徐々に地上波のレギュラー番組が消滅。あれほどの売れっ子ながら現在はNHK「ブラタモリ」のナレーションを草彅が務めるのみというのは、いかにも不自然だった。
民放キー局のテレビマンがこう打ち明ける。
「ジャニーズから“3人を使うな”なんて直接的な言葉はもちろんありません。でも、もし起用したらほかの番組に出演しているジャニーズのタレントを引き揚げられる可能性が高い以上、現場は忖度するしかない。今のテレビ局はジャニーズ抜きでは番組が成立しないほど依存してるのです」
だからこそ、事務所の社長であるジャニー喜多川氏が今月9日に亡くなった際は礼賛報道がニュースを埋め尽くしたというわけだ。テレビ局とジャニーズ事務所のズブズブの関係はもはや度し難いレベルなのである。別のテレビ局員が語る。
「どこの局もいま狙っているのが、ジャニーズタレントが勢揃いした上でのジャニーさん追悼特番放送の権利です。ジャニーズ勢揃いで思い出を語りつつ、過去の歌唱映像を大量に使えば、3時間以上の特番がいけると上層部は見ています。そのために必死に、うちの局は訃報にこれだけ時間を割きました、だから追悼特番はぜひうちで! とアピールしたい。だから今、ジャニーさんの功績を美談化して流しまくっているんです。もし今回、追悼特番ができなくても来年の嵐の活動休止前特番の権利は取りたい。そのための布石にもなるからと、ここぞとばかりにジャニーズ事務所に媚を売っているのです」
本来であれば使う側のテレビ局がこのザマでは事務所も傲慢にもなるわけである。