著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

北村、毎熊、安田…ドラマに欠かせない「ダメ親父」の存在

公開日: 更新日:

■ダメダメのクズ

 今期のドラマでもう一人、北村とどっこいのダメダメ親父がいる。NHK土曜ドラマ「少年寅次郎」の寅次郎の父・平造(毎熊克哉=32)だ。

 寅さんの少年時代を描いたもので、いってみれば「男はつらいよエピソード0」のようなもの。

 少年時代の寅さんを演じる藤原颯音が渥美清そっくりでよくぞこんな子を見つけてきたという感じだが、その寅次郎に「バカが学校行ったってしょうがない」と悪態をつくクズ親父。

 そもそも寅さんは平造がよその女につくらせた子どもで、雪の降る二・二六事件前夜にくるまやの店先に置かれていたのを、平造の妻・光子(井上真央)が拾って自分の子と分け隔てなく愛情たっぷりに育てた。

 長じた寅さんが女に惚れっぽいのも、美しく優しい母の面影を追い求めているからなのかと納得するも、クズ親父は家業に精を出す気もなく、店の金を持ち出しては遊んでばかりだ。


■威厳も存在感も発言権もない居候

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