退屈という地獄を経て「松本まりか」が手にした大人の顔
「私は長い時間をかけて、人生の退屈っていうのを味わったんですよね。嫉妬するかわりに」(松本まりか/テレビ朝日「太田松之丞 今年話題の女優が来たよスペシャル」12月13日放送)
2018年のドラマ「ホリデイラブ」(テレビ朝日)で、主人公の夫を奪い取ろうとする不倫妻を演じ、「あざとかわいい」などと評され、ブレークした松本まりか(35)。だが、本人も「暗黒の時代」と呼ぶ下積み期間が長かった。そんな時代を振り返って語った言葉を今週は取り上げたい。
蒼井優や宮崎あおいといった同世代の友人たちが、どんどん売れていく中で自分だけはくすぶったまま。当然、最初は嫉妬もした。けれど、「嫉妬心にさいなまれて、自分が自分でいられなくなっちゃうから、自分が生きるために、私は彼女たちを羨むことをやめた」。でないと「きっと顔が醜くなる」と思ったからだ。
もちろん、それは簡単なことではない。だから自分自身を「洗脳」し、嫉妬心を「忘れた」のだという。そうして残ったのが「退屈」だった。