歯車が狂ったミルクボーイが再び漫才熱を取り戻すまで
目標を失った彼らは、漫才だけでは生き残っていけないと、キャラ付けのため、さまざまな資格を取得しようとしたり、企業の社長と付き合い始めたりした。そこから2人の歯車は狂い始める。
内海はギャンブルにのめり込み借金を抱え、駒場は毎日のように先輩と飲み歩いた。14年の単独ライブでは最初にネタを1本だけやった後、けん玉検定を受けてそのまま終了し、長年応援していたファンも失望させたという(テレビ朝日「すじがねファンです!」20年2月12日)。
そんな2人の目を覚まさせたのは、先輩の声だった。昔からかわいがってもらっていたが、遊び出してからは疎遠になっていた和牛・水田と、駒場が飲みの席でたまたま一緒になった。水田は「先輩の金でタダ飯食って、旅行行って、そんなんでええんか」と諭し、今後のために和牛とミルクボーイの4人で会議もしてくれた(同前)。
レギュラー番組で共演した海原やすよ・ともこも「漫才ちゃんとやって欲しい」と面と向かって言ってくれた(とうこう・あい「QJWeb」20年1月15日)。