著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

歯車が狂ったミルクボーイが再び漫才熱を取り戻すまで

公開日: 更新日:

 目標を失った彼らは、漫才だけでは生き残っていけないと、キャラ付けのため、さまざまな資格を取得しようとしたり、企業の社長と付き合い始めたりした。そこから2人の歯車は狂い始める。

 内海はギャンブルにのめり込み借金を抱え、駒場は毎日のように先輩と飲み歩いた。14年の単独ライブでは最初にネタを1本だけやった後、けん玉検定を受けてそのまま終了し、長年応援していたファンも失望させたという(テレビ朝日「すじがねファンです!」20年2月12日)。

 そんな2人の目を覚まさせたのは、先輩の声だった。昔からかわいがってもらっていたが、遊び出してからは疎遠になっていた和牛・水田と、駒場が飲みの席でたまたま一緒になった。水田は「先輩の金でタダ飯食って、旅行行って、そんなんでええんか」と諭し、今後のために和牛とミルクボーイの4人で会議もしてくれた(同前)。

 レギュラー番組で共演した海原やすよ・ともこも「漫才ちゃんとやって欲しい」と面と向かって言ってくれた(とうこう・あい「QJWeb」20年1月15日)。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情