90年代にヒット曲次々 陣内大蔵さん牧師しながら音楽活動
「母のお腹の中にいるころから賛美歌に親しみ、物心がついた時には聖歌隊のメンバーでした。自然と音感が磨かれたんでしょうね」
中学時代はブラスバンド、高校時代はロックバンドに夢中。1浪後、85年4月に関西学院大神学部に進学するや、ニューミュージックの登竜門「ヤマハポピュラーソングコンテスト」に応募。翌86年5月の本選で入賞し、メジャーデビューの切符を掴み取った。
「紆余曲折ありましたが、88年4月1日にシングル『いと小さき君の為に』でファンハウス(現アリオラジャパン)からデビューしました。この日、東京で雪が舞ったんですよ」
先日の日曜日、東京は白銀の世界。感慨深かったに違いない。
知名度が上がったのは、10枚目のシングル「空よ」が水谷豊主演の人気ドラマ「刑事貴族2」のエンディング曲に採用されてからだ。
「それまでも、CM曲やバラエティーのエンディング曲に採用されてはいたのですが、さすがに水谷さん主演のドラマだと反響が大きい。コンサートやライブがビッチリ入り、旅から旅への生活に拍車が掛かりました」