希代のコント王を世に出し…加藤茶と志村さんの特別な関係
「こんなに志村が一生懸命、何十年間やってきたのが、この2時間で終わっちゃうのかと思ったら、もう苦しいって言ってた。あと、本当に志村さんが舞台でコントとかやってくれてるからこそ、ドリフが生き続けてるっていうのもあるし。70歳になって本当に名人の域に達したっていうのは、加トちゃんがすごい言ってて。なのに、こんなに早く志村さんが亡くなったのが、本当に残念でならないっていうのは言ってました」(TBS「サンデー・ジャポン」20年4月5日)
加藤と志村はドリフの中でも特別な関係性だった。志村が「ボーヤ」時代、1年間ドリフから“家出”をしたことがあった。そんな志村がドリフに戻る際、口利き役になったのが加藤だった。志村はそのまま、加藤の自宅に居候生活をするようになった。ドリフのメンバーの中では年齢も近く話も合ったのだろう。
荒井注の脱退によって新しいメンバーを入れる際、リーダーのいかりや長介には腹案があった。バンドリーダーでフルバンドを指揮している豊岡豊を入れようとしていたのだ。いかりやと仲が良く、面白い人だったという。