初回22%の半沢直樹 “歴代1位”の鍵握るコテコテの勧善懲悪
「前作よりさらに悪役VS半沢直樹という基本構造がスケールアップしていますね。二重三重の構造になっていて、香川照之さんも市川猿之助さんも、まさに“悪役全力”という感じで大いに盛り上がりそうです。悪役が強ければ強いほど、今後の話も面白くなってくる。分かりやすい勧善懲悪の話は、多くの時代劇ファンも完全に取り込んでいます」
■最終回50%で「積木くずし」超え
前作では、回を追うごとに視聴率を爆上げし、13年9月22日放送の最終回では42・2%をマーク。“ドラマ不振”が続く中、平成に放送されたドラマとしては1位、ビデオリサーチが集計を始めた1977年以降の民放の連ドラでも歴代2位という金字塔を打ち立てた。ちなみに1位は「積木くずし・親と子の200日戦争」の最終回(1983年3月29日放送)で45・3%だ。
「確かに若年層から、今のテレビの中心視聴者である多くの時代劇好きの中高年層までを完全にカバーしている。1話完結型でなく、最終回まで視聴者を引き付けるストーリー展開であることを考えれば、最終回の視聴率は50%を超え、およそ40年ぶりに1位の記録を塗り替えることも十分あり得る話でしょう」(芸能関係者)
コロナ禍の暗い世相に「倍返し」。半沢直樹の痛快な活躍に期待は膨らむばかりだ。