著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

NYの地下鉄で…心臓が縮み上がる俺の恐怖体験を聞いてくれ

公開日: 更新日:

 ありとあらゆる人種が交じり合う地下鉄の車内はあらゆるところがぶち壊されているという怖さに加え……実際は恐怖を感じていた乗客の誰かが襲いかかってくるのではという疑心暗鬼と……その時、後方の車両からガチャーン、ジャラジャラズルズル、ガチャーン、ジャラジャラ!! と地下鉄の車両では絶対に耳にしないような音が近づいてきたのだ。

 振り返ってその音の方に目をやると、後方車両の真ん中あたりにケチャップなどが入っている大きな空き缶を片手に持ち、ものすごいスピードで床を這って……進んでくるのであった。床を這う? スミマセン、あの時の一瞬にして心臓が縮み上がるような光景がフラッシュバックして説明不足になってしまいましたが、その人は両足のヒザから下がなかったのです。そのため働き口も見つからず、空き缶を人々の前に差し出し、小銭を入れてもらう物乞いをしていたのでしょう。

 彼と俺の距離はアッという間に縮む……というよりそんな光景をかつて目にしたことがなかったので、ただひたすら俺を目印に向かってくるようでパニックになる俺。固まりそうになる心と体を奮い立たせ、前の車両に速足で逃げる俺、その後ろからガチャーン、ジャラジャラジャラズルズルが決して離れないで追ってくる、逃げる(汗)、ガチャーン! 逃げる(冷汗)ジャラジャラ!(脂汗)ズルズル……そして気がつけば一番前の車両の突き当たりに……ウワワーッと絶叫しそうに俺がなったその時、ヤンキースタジアムの駅に止まり、ドアが開いたのでした……。

 あ、フィルダーの話を横に置いたままだった……。じゃ、次回に持ち越しでーす!!  =つづく

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”