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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

家政婦(夫)ドラマなぜ増えた?SNSに過敏すぎるメディア

公開日: 更新日:

 初回22.0%、第2話22.1%と絶好調の「半沢直樹」(TBS系)にもケチをつける。銀行幹部は全員男性。半沢(堺雅人)の妻・花(上戸彩)は専業主婦で癒やしの存在。「内助の功を押し付けている」。さまつなことにつぶやきアラ探しする。考え方が違っても見たいなら見ればいい。妻に癒やしを求めて何が悪い。上戸みたいな嫁がいいなと思ってはイケないのか。複数の番組でやっていた「ポテサラ論争」も同じだ。メディアはネットを過信し過ぎ。つぶやかない多くの人たちの本音を探るのが役割のはずだ……。

■最初から文句を言われないようにしておけば…

 そういえば、「半沢直樹」の中で流れたカネボウの新CMにも批判が殺到しているとか。「生きるために、化粧をする。」というコピーにカチンときた女たちが「女性は化粧をしないと死ぬってことか」と抗議しているという。「女は化粧しないと死ぬと脅してまで売りたいか」だって。

 成人式の写真撮影以来、まともに化粧したこともない私が言うのもなんだが、やりたくなければやらなければいい。「生きるために、化粧をする。」=化粧しない女性は死ぬぞなんて極論過ぎる。

 モノ言い族は面倒。闘うのはもっと面倒。だったら、最初から文句を言われないようにしておけばいい……。ということで家政婦(夫)さんドラマが増えたとしたら由々しき問題だと思う。

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