「コロナで失われた1年」テレビはその一端を担った張本人

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 政府の分科会メンバーで初期からクラスター対策を担当した押谷仁東北大大学院教授は「メディアがPCR推進派と抑制派という二項対立をつくったことが問題だ。われわれ専門家会議は初めからずっとPCRを拡充すべきと言っている」(Newsweek8月4日号)とメディアを批判した。

 5月、6月といえば小池都知事が「夜の街」に責任を押し付け、都知事選を控え、対策がブレまくっていた時期。メディアが叩くなら小池の無策だろう。それが大阪や沖縄のエピセンター化までつながったとすれば小池の責任はさらに重大。ところが、テレビは予算が激減した都の、コロナCMを再び流して都の広報と化している。

 コロナで失われた1年になりそうな2020年。一端を担った張本人はテレビだ。

(峯田淳/日刊ゲンダイ)

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