並木まきさん 元“美人過ぎる市議”は超売れっ子ライターに

公開日: 更新日:

 いまやメディアで当たり前に使われるようになった「美人すぎる○○」というキャッチフレーズ。今回登場の並木まきさんは2007年、そのブームの火付け役となった「美人すぎる市議」のひとりとして、青森県八戸市議の藤川優里さんらとともに多くのメディアで注目を集めた。政治の舞台から身を引いて5年。今、何をしているのか?

  ◇  ◇  ◇

「こんにちは~、本日はよろしくお願いします」

 新型コロナウイルスの影響を考慮して、今回はオンラインでインタビュー取材。

 画面越しでもわかるツヤのある肌とほっそりしたフェースラインは、「美人すぎる」と話題になった議員時代と変わらない。若々しく知的なイメージのままだ。

 実は並木さん、議員を2期8年務めた後、本業ライターに転身。いまや多くの女性メディアで執筆する売れっ子なのだ。

「多い時で10媒体、月100本前後の原稿を執筆しています。本業ライターとして駆け出しのころは、月250本近く書いたこともありますよ」

 その超人的な仕事量ゆえ、業界内では「並木AI」なんて“異名”まで付けられたほど。

「ある編集者さんが『これほどの質と量の原稿をヒトが書けるわけがない、AIじゃなければ無理だ』なんて冗談交じりで言うんですよ。もちろん、全ての記事を私が書いています。ちゃんと生身の人間ですよ。ウフフフ」

 執筆活動を始めたのは議員時代から。よく読んでいた大手出版社系ウェブメディアのライター募集に応募したのがきっかけだという。話題性にセンスも加わって即採用、今もその媒体で執筆を続けている。

 さらに、活動はライター業だけにとどまらない。

 17年に「一般社団法人 時短美容協会」を設立。美容関係のPRや化粧品にまつわる検定事業、編集プロダクション事業などを手掛けている。

「『美人すぎる市議』という触れ込みでメディアに出ていた以上、美にはこだわっていたかったんです。でも当時はとても忙しく、なかなか時間がとれませんでした」

 その経験から生まれたのが、時間や手間をかけずに美を追求する「時短美容」という考えだった。

認知症を患っていた祖母にメークをしてあげたら喜んでくれて。『美』は女性を元気づけてくれるんです」

 さて、東京都杉並区に生まれた並木さんは、父の仕事の都合で6歳までシドニーで過ごした。小さいころは「甘えん坊で泣き虫だった」(並木さん)が、法律事務所や専門学校勤務を経て、28歳の若さで千葉県市川市議選に立候補する。

 出馬のきっかけは04年の新潟中越地震だった。

ペットを連れていたために避難所に入れず、車中生活をしていた方が、エコノミー症候群で亡くなられたという報道を見て、居ても立ってもいられなくなったんです」

 ペットも大切な家族の一員なのに避難所に入れないのはおかしい――。その疑問を交流のあった政治家に伝えたところ、国を変えるなら自治体から変えたらどうだと、出馬を勧められたそうだ。

 掲げた公約は「ペットとの同行避難の実現」。当初は“まるで徳川綱吉だ”と揶揄もされたが、熱意が伝わり、5128票を獲得して初当選。


最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  2. 2

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  3. 3

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  4. 4

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  5. 5

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  1. 6

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  2. 7

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 8

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 9

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット