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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

好感度無視 イタズラ坊主の田村淳が見つけた絶好な立ち位置

公開日: 更新日:

「(好感度は)いらない」(田村淳テレビ朝日「ロンドンハーツ」9月1日放送)

 パンサーに新メンバーを加入させるというドッキリ企画が、向井慧から尾形貴弘への手紙で感動的な終わり方をしかけると、新メンバー役の「モッくん」が3人に向けた感謝の気持ちの手紙を読み上げる体で、さらに3人を泣かせた。

 ところが、最後に読み上げられた署名は「田村淳」。この番組ではおなじみの手紙オチに向井は「好感度とかいらないんですか?」と迫る。対する淳が意地悪っぽい笑みを浮かべ、返した一言が今週の言葉だ。

 もともと、田村淳(46)は地元の友人とお笑いコンビを組むと、福岡のコンクールで優勝。高校生でありながら、他校の学園祭などに出演しお金を稼いでいた。「余裕だな」と思い、そのまま上京するが、そんなに甘い世界ではない。すぐには稼げなかったため、相方は地元に帰ってしまった。

 新しい相方を探しているうちに紹介されたのが、単身上京してきていた田村亮だった。コンビを結成した2人は淳が好きな「JUNSKY WALKER(S)」を模し、ホコ天でコントを披露。「毎回、警察の人が止めに来るくらい」(フジテレビ「TOKIOカケル」20年9月2日)ファンを集めていた。やがて吉本興業に所属。「ロンドンブーツ1号2号」のコンビ名で舞台に立つようになった頃、淳は亮にボソッと、こう言われたという。

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