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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

快進撃を支えるファーストサマーウイカの分析力と精神力

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 アイドルとしては、遅咲きだ。下は12~13歳のアイドルたちと同じイベントに出なければならない中、自然と自分がどのように振る舞えばいいのかを、よく考えるようになった。

 芸名も、今まで存在しない言葉を作ろうと本名の「初夏」を「寺門ジモン」方式で重ね、「ファーストサマーウイカ」という引っ掛かりのある名前にした。

 彼女は売れてる人を研究し、「その人を3つのワードで例えられたら良い」ということに気づいた。例えばオードリー春日なら「ピンクのベスト」「1対9分け」「トゥース」。ならば、自分は「かきあげ前髪」「関西弁」「ヤンキーキャラ」とワードが並んだときに思い浮かべられる人になればいいのだと。

「絵にデフォルメして描けるような人間になれば、アイコン化すれば売れる」(テレビ東京「あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~」20年7月7日)

 実際に「ファーストサマー○イカ似」という触れ込みのAV女優が出てきたときに、「売れた」と実感したと冒頭の番組でも語っている。

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