中井貴一&鈴木京香「共演NG」周到な大人のラブコメに好感
「初回の世帯視聴率6%台は、テレ東のドラマにしてはまずまずですが、正直、連ドラ全体から見れば決していいとは言えない数字。でも、それでいいと思うんです」
そう語るのはテレビコラムニストの亀井徳明氏。亀井氏は「秋元さんの狙いに心地よくハマれる層は確実にいる」と、こう続ける。
「『共演NG』というタイトル自体がいわゆる“ギョーカイ用語”。そしてその“ギョーカイ用語”をテレビでポピュラーにしたのは1980年代後半の“秋元康×とんねるず”でした。それに夢中になった世代にとっては、初回に登場した“大物芸能人の破局会見”も“松田優作”も、リアルに覚えている30年以上前のネタ。その一方で、“アベンジャーズ”“バズる”など比較的新しめの単語も普通に出てくる。“シニア層”というくくりに入っている世代の中で、古いものも新しいものも両方理解できる層に向けて、きっちり計算されているように思えるんですよね」
11月2日放送の第2話では、「殺したいほど愛してる」の“ホン(台本)読み”で“共演NGアベンジャーズ”の1組、大物時代劇俳優(里見浩太朗)と、かつてその弟子だった個性派俳優(堀部圭亮)が衝突。中井と鈴木の対応が見どころらしい。
初回最後に登場した遠山の妻役の山口紗弥加(40)の“キレ芸”にも期待だ。