「オイ、なんだか弟子入りしたいってヤツを高信太郎が連れて来てたろ、上がらせろー!(高さんは当時テレビ朝日の「ザ・テレビ演芸」などで審査員をやっていた関係で師匠と知り合いなのだろう……)」
本物の立川談志が正座する俺の数十センチ前にいた……喉がカラカラになっていた。大船に乗ったつもりでいろと言う高さんが、俺の横で正座すると師匠に深々と頭を下げ、挨拶の言葉を言った。
「師匠、初めまして、高信太郎と申します」
え、え、えーっ!? 初めまして……ウソだろー!? ガ~ン、もう完全に弟子入りの夢消えた~!!