前園氏の遅刻で思い出す…僕を救ってくれたタクシー運転手

公開日: 更新日:

「6時8分の新幹線に乗りたいです」

 もはや会話になってません。恐らく20代前半であろう女性の運転手さんは冷静で、さすがに無理とのこと。遅刻決定です。

 マネジャーに連絡し、遅刻のロスを最小限に抑えるために飛行機で現場に向かうことになりました。道はかなりすいてて快走。「もう少し早く起きてれば」と悔やんでると、運転手さんが、「もしかしたら、6時6分くらいには駅に着けそうですが、どうしますか?」「ぬぁに!!」。本日2回目です。

 駅に向かっても新幹線に乗れなければ大遅刻で被害が拡大します。飛行機なら最小限の遅刻。駅か? 空港か? 時間もありません。よし! イチかバチか「駅で!」。

「かしこまりました」

 その瞬間、運転手さんの目付きが変わりました。ヴォイーン! エンジン音も変わりました。AT車をMT車のようにギアチェンジ。Gを感じながら車間を奇麗な流線形にドライビング。この娘は何者だ!? もうすぐ到着。間に合った……いや、会計が残っている! 万事休す。すると目の前に手のひらが。

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