有馬記念で思い出す人生の分岐点…無断欠勤して東京に出奔
今週は競馬の有馬記念。毎年この週になると思い出すことがあります。
時は今から24年前の平成8年。大学卒業後、新卒で大手ファミレスチェーンに就職した若生君(私の本名)は長野県のとあるお店に配属されてました。12月初旬にオープンしたその店舗は目の回るような忙しさに追われる日々。4月から松本、伊那、岡谷と各店舗に穴埋め的に配属されてた新入社員にとって、それまでの経験とは異次元の忙しさとプレッシャー。
年末年始はこれまで以上に忙しくなることが予想されるため、月末の月曜日に有休をもらえた若生君。明けて火曜日。昼12時入りの若生君は前夜に明日からの仕事に気を引きしめ床につきます。しかしその思いとは裏腹に目が覚めたのは昼12時ちょうど。遅刻確定です。それでも急いで着替え車に飛び乗るとお店へ車を走らせます。車の中で考える遅刻の言い訳。でも他の3人の社員より真っ先に休みを取らせてもらった身で休み明けに遅刻した私に弁解の余地はありません。冷ややかなパート・アルバイト従業員らの視線を想像しただけでいたたまれない気持ちに。そして車は丁字路の信号へ。赤信号。お店に向かうための右折のウインカー。葛藤、逡巡……。