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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ジャニーズ帝国の勝因は「ライバルを作らせなかった」こと

公開日: 更新日:

 男性アイドルブーム到来を予感されても、他社は似たグループを出すことはなかった。正確に言えば「ライバルを作らせなかった」と言われている。

 アイドルの主戦場はテレビ。演歌と違いテレビに出ることで世間に認知させて人気につなげる。ライバルが出てくれば仕事も人気も取り合いになる。ライバルがいなければ独占できる。こんな話がまことしやかに流れていた。

「売れっ子タレントをたくさん作ることが事務所の力になる。力をつけた事務所はテレビ局よりも多少は優位にもの言いができる。いろいろと注文やお願いもできる。やがて暗黙の圧力に変化する」(テレビ関係者)

 SMAPが国民的なアイドルと言われた2000年、沖縄出身のダンスグループ・DA PUMPが頭角を現していた。歌って踊れるイケメングループのコンセプトはジャニーズとかぶっていた。見る側にすれば同じ歌番組に一緒に出て欲しいと思う。昔の東映オールスター映画みたいなものだ。しかし両グループは共演どころか、DA PUMPは当時の歌番組に出ることもほとんどなかった。以後、業界内はジャニーズとの衝突を避けるかのようだった。

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