ジャニーズ帝国の勝因は「ライバルを作らせなかった」こと
「アイドルを作ればジャニーズとバッティングする。わざわざ喧嘩するよりも、別なことを考えるほうが得策」との思考を巡らせた結果、生まれたのが若手イケメン俳優の発掘だった。
「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に代表されるイケメン男子のコンテストを開催。ジャニーズとかぶらないピン俳優として売り出した。テレビも彼らの受け皿として用意したのが戦隊モノ。子供と一緒に見る母親は「かっこいい子」と主役のイケメンを応援、大人のドラマに移っても応援するようになった。すべての歯車が順調に回った典型的な例である。現在、一線で活躍する菅田将暉、吉沢亮、横浜流星らも戦隊出身である。ジャニーズへの忖度が生んだ副産物だったかもしれない。 =つづく